電験三種 やさしい解説 (機械)  「誰でもわかる電験参考書」

初心者にはとても難かしい電験三種。 市販の参考書を読んでも、電気初心者にとってはわからないことばかりです。 これから電験の勉強を始める電気初心者の方に向けて、電験の内容をやさしく解説した「誰でもわかる電験参考書」の作成をしています

変圧器1 変圧器のしくみ

 

それでは今回から「誰でもわかる電験参考書」機械 の 内容の一部を

掲載していきます

 

更新はスローペースですが、皆さんの勉強のお役に立ててください 

 

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「誰でもわかる電験参考書」理論

「誰でもわかる電験参考書」機械

   変圧器1 変圧器のしくみ

 

 

 

以下、文字部分のみ表示します

 

 

変圧器のしくみ

変圧器とは、電圧を変換するための機器で

高圧から低圧へ変換する降圧低圧から高圧へ変換する昇圧 のどちらも

行うことができます

また、変圧器で変圧を行った場合、電流の値も変化します

 

変圧器の構造

鉄心に2組のコイルを巻きつけたもので、コイルの巻き数を変えることにより

2次側の電圧と電流の値を変えることができます(1)

 

電源側を1次側、負荷側を2次側と言います

 

変圧器の原理

1次側コイルに交流電流を流すと、アンペア右ねじの法則(2) により 鉄心には

交番磁束が発生する (3)

その磁束は2次側のコイルを貫き、電磁誘導により2次側のコイルに誘導起電力が発生して電流が流れます(電圧も発生) (4)

 

変圧器は交番磁界(5) により発生する電磁誘導を利用しているため、交流でのみ使用できて、直流では使用できません

 

 

 注釈                              

(*1)

コイルを日本語にすると、巻線 になります

コイル = 巻線

 

(*2)

アンペア右ねじの法則とは、

導線に電流を流すと導線の周りに、電流の進行方向に対して右回りに磁界(磁束)が発生することを表した法則です

 

(*3)

交番磁束とは、大きさと向きが定期的に入れ替わる磁束のこと

交流では、電流の向きと大きさは時間とともに変化しているので、発生する磁束の向きと

大きさも 時間とともに入れ替わる

 

(*4)

コイルを磁束が貫き、磁束が増減すると起電力が発生します

このことを電磁誘導と言い、この時発生した起電力を誘導起電力と言います

誘導起電力が発生すると、起電力と同じ向きに電流が流れ 電圧も発生します

 

(*5)

磁界とは磁束の発生している場 のこと