変圧器1 変圧器のしくみ
それでは今回から「誰でもわかる電験参考書」機械 の 内容の一部を
掲載していきます
更新はスローペースですが、皆さんの勉強のお役に立ててください
変圧器1 変圧器のしくみ
以下、文字部分のみ表示します
変圧器のしくみ
変圧器とは、電圧を変換するための機器で
高圧から低圧へ変換する降圧 と 低圧から高圧へ変換する昇圧 のどちらも
行うことができます
また、変圧器で変圧を行った場合、電流の値も変化します
変圧器の構造
鉄心に2組のコイルを巻きつけたもので、コイルの巻き数を変えることにより
2次側の電圧と電流の値を変えることができます(*1)
電源側を1次側、負荷側を2次側と言います
変圧器の原理
1次側コイルに交流電流を流すと、アンペア右ねじの法則(*2) により 鉄心には
交番磁束が発生する (*3)
その磁束は2次側のコイルを貫き、電磁誘導により2次側のコイルに誘導起電力が発生して電流が流れます(電圧も発生) (*4)
変圧器は交番磁界(*5) により発生する電磁誘導を利用しているため、交流でのみ使用できて、直流では使用できません
注釈
(*1)
コイルを日本語にすると、巻線 になります
コイル = 巻線
(*2)
アンペア右ねじの法則とは、
導線に電流を流すと導線の周りに、電流の進行方向に対して右回りに磁界(磁束)が発生することを表した法則です
(*3)
交番磁束とは、大きさと向きが定期的に入れ替わる磁束のこと
交流では、電流の向きと大きさは時間とともに変化しているので、発生する磁束の向きと
大きさも 時間とともに入れ替わる
(*4)
コイルを磁束が貫き、磁束が増減すると起電力が発生します
このことを電磁誘導と言い、この時発生した起電力を誘導起電力と言います
誘導起電力が発生すると、起電力と同じ向きに電流が流れ 電圧も発生します
(*5)
磁界とは磁束の発生している場 のこと