電験三種 やさしい解説 (機械)  「誰でもわかる電験参考書」

初心者にはとても難かしい電験三種。 市販の参考書を読んでも、電気初心者にとってはわからないことばかりです。 これから電験の勉強を始める電気初心者の方に向けて、電験の内容をやさしく解説した「誰でもわかる電験参考書」の作成をしています

変圧器2 変圧器のしくみ No.2

 変圧器の分類方法から、変圧器のしくみについて見てみましょう

 

内鉄形と外鉄形

変圧器を 鉄心と巻線の位置関係 から見ると内鉄形と外鉄形に分けられます

鉄心が巻線の内側にあるものを内鉄形

鉄心が巻線の外側にあるものを外鉄形 と言います

 

鉄心

鉄心の構造は、厚さ0.35mm程度の けい素鋼板を絶縁被覆して積み重ねた積層鉄心(成層鉄心) です (1)

 

厚さ0.35mm程度の薄い鋼板を使用する理由は、

交流電流により鉄心に発生する鉄損(ヒステリシス損及びうず電流損) を防ぐためです

  

冷却方式による分類

変圧器を冷却方式で分けると、主に

空気で変圧器を冷却する乾式油で変圧器を冷却する油入式 に分けられる

その他にガス(SF6など)で冷却するガス冷却式 があります

 

油入変圧器

油入変圧器は、鉄心と巻線を 絶縁油の入った外箱に収めて絶縁油に浸し

油を冷やす放熱機(ラジエータ)、端子をケースから絶縁するブッシングなどからできています

   

 注釈                                   

 (1)

薄い珪素鋼板を積み重ね、幾層にもなっている状態の鉄心のことを積層鉄心、または成層鉄心と言います

珪素(けい素)の元素記号はSi 、シリコンとも呼ばれます

  

 

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